複数の列から件数を数えたい
COUNTやCOUNTIFを使って条件にあう件数を数える際、大抵は1列から数えるでしょうから、スムーズに作業できると思います。
ですが、複数の列から件数を数えたいとなると、ちょっと工夫が必要になってきますので、今回はいくつかのパターンを紹介していきます。
COUNT、COUNTAの場合
COUNTやCOUNTAの場合、関数自体が複数列指定をサポートしてますので、簡単にできます。
やり方は簡単で、カンマで区切って好きなだけ範囲を増やしていきましょう。
=COUNTA(範囲1,範囲2,範囲3,・・・)
例えば、間を飛んだ3列から、正解(〇)がいくつあるかを数えたい場合にどうなるか、実際にやってみましょう。
=COUNTA(C3:C12,E3:E12,G3:G12)
とくに難しい事はないですね。
ですがこの範囲指定のしかた、COUNTIF、COUNTIFS、COUNTBLANKでは使えません。
COUNTIFでも複数列指定したい
先ほどの例題のように、正解セルに〇が入っているだけならCOUNTAで対応できますが、間違えのセルに×が入ってくると、COUNTAでは対応できなくなります。
そこでCOUNTIFの出番ですが、COUNTIFはカンマ区切りで範囲を追加する事ができません。
なので、最初から広い範囲を指定しておきます。
=COUNTIF(B3:G12,"〇")
もしCOUNTAで=COUNTA(B3:G12)なんて指定をしたら、すべて空欄ではないので、60という結果になってしまいます。
しかしCOUNTIFならば、指定した条件に一致した件数だけを数えてくれるという性質上、たいていの場合はこの広範囲指定で解決できます。
広範囲指定で解決できない場合
たまにCOUNTIFの広範囲指定がうまくいかない場合があります。
どういう場合なのか、そしてどう対処すればいいのか、とりあえず1例を出しておきます。
どのCOUNT系関数でも対応できないので、もう足すしかないやつです。
そして次回に向けて、表作成者にお気持ち表明して改善してもらいましょう。
まとめ
・COUNTBLANK、COUNTIF、COUNTIFSは複数の範囲指定ができない。
この2点を覚えておくと、作業でつまづきにくくなります。
世の中には、いや、ちょっと待ってと言いたくなるレイアウトの表がたくさんあります。
なので、こうすれば絶対になんでも解決できる!なんて方法はありません。
ここでの例を参考に、臨機応変に対応してください。
がんばりましょう、あなたも私も。
今回使用した関数について
今回使用した関数そのものの機能については以下の記事をご覧ください。
コメント