ローマ数字(IVやX)のまま計算する方法
エクセルでは、ローマ数字(4はIV、10はXなど)のまま足し算や引き算といった、計算をすることができません。
しかし、ARABIC関数を使う事によって計算ができるようになります。
はじめに注意
ARABIC関数を使って計算するため、環境依存文字では計算できません。アルファベットによるローマ数字でのみ計算できます。
環境依存文字とはⅣのように、1文字で表現されているローマ数字の事ですね。
今回使用するARABIC関数による計算方法は、IV(アイとブイの2文字構成)のようにアルファベットで構成されたローマ数字を計算する方法になります。
ARABIC関数そのものについては下記記事をご覧ください。
ローマ数字を使って計算する
ARABIC関数を使って、ローマ数字をアラビア数字(一般的な数値)に変換し、計算します。
一度数値化してから計算
別のセルで一度ローマ数字を数値化し、その結果を使って計算する方法です。
計算式の中で数値化
計算式の中にARABIC関数を組み込み、1つの式で完結させる方法です。
色々遊んでみよう
せっかくですので、単純な計算以外も試して遊んでみましょう。
範囲選択を使った計算はできるのか?
パッと思いつくまま式を作ると、こんな感じになりますよね。
=SUM(ARABIC(A:A))
実際にやってみると、全然違う結果が返ってきてしまいます。(範囲内に変換できるセルがあるとエラーにならないので注意)
つまり、ARABIC関数は範囲指定でまとめて変換する事はできないという事になります。
ですので、ローマ数字をSUM関数で集計する場合は、1セルずつ分けて指定する必要があるので、1つの式の中で完結するには、ちょっと無理がありますね。
それならせめて、別のセルで一度変換してから、SUM関数で集計しましょう。
答えもローマ数字にする
せっかくローマ数字のまま計算してるのですから、答えもローマ数字にしてみましょう。
やり方は簡単で、式をROMAN関数で囲むだけです。
ROMAN関数はARABIC関数の逆で、数値をローマ数字に変換する関数です。
ROMAN関数そのものについては下記記事をご覧ください。
まとめ
正直言ってしまうと、ローマ数字のまま計算する事なんて、滅多に無いんですよね。
実際、僕自身も実務で使った事ないですし。
じゃあなんでわざわざ記事にしたのかっていうと、ほら、ローマ数字ってなんかカッコイイから・・・。
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